呪文のよう
暗示のよう
何もない部屋に閉じ込められれば
間違いでも真実だと
嘘はないと思い込むだろう
人はそんなものだ
長い期間
盲目を強いられれば
一瞬の感動なんて
全く通用しないだろう
そんなものだ
光の反射も意味のない
見えないモノは
自分では決められない
見えないのだから
他の誰にも決められないだろう
色のある部屋で
光の差し込む朝を
幾度も迎えて
あの盲目の暗示の部屋とは違う空間で
数年の歳月でもまだ分からないが
違う感情を生まなければ
一瞬の奇跡など
期待できない