クロスリング

ぱーる  2007-07-09投稿
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気付くと辺りは暗闇に包まれていた。暗闇というより、無に近い。何も見えない。何も無い。

自分の体だけは、この闇の中でもハッキリ見える。地面も空を解らないので、まるで宇宙に浮いているようにも感じる。

一体…、何が起きたんだろう

ハッとして女の子の方を見る。女の子もおれと同じく、色を失っていなかった。金髪の髪もハッキリ見える。

恐らくブランコに乗ってるんだろうが、ブランコが見えないので、座ったまま宙に浮いているように見える。

「本当は…少し時間をあげたかったのだけど…ごめんなさい」

「あ、謝ってないで、何が起きたか説明してくれ!君がやってるのか!?これは!」

「説明する…時間…が…ない…後は…あなたが…」

女の子の姿がぼやけ始める。声も遠くなっているように感じる。

ピカッ

「…………!」

どこからか、光が差し込んで来ていた。闇の中の突然の光に、思わず目を瞑る。



目を慣れて開くまでのあいだ、一瞬のようで、とても長い時間を過ごした気がした。

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