クロスリング

ぱーる  2007-07-09投稿
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「起きて、レン」

誰かが…おれの名前を呼んでる

「朝よ。起きなさい、レン」

誰だろう…。聞き覚えの無い声だ…

「起きないなら別にいいけど。朝ご飯片付けちゃうから」

「…それは…いやだ」

「なら早く起きて食べちゃって。片付かないでしょ」

「…………ああ」

殆ど無意識に返事をし、起き上がって周りを見る。

「…………」

自分の部屋ではなかった。見覚えもなかった。そしてそこにいる女も、見覚えがなかった。

「…どこだ、ここ」

「寝ぼけてるんじゃないの。私の家よ。城から逃げたはいいけど行くとこなくて、ここに転がりこんできたのは、どこのだれ?」

「…城?転がりこんできた?」

さっぱり状況が掴めない。なぜおれはここで寝ていたんだろう。眠った覚えはないんだが…。

さっきまで…おれは…たしか…

「…そうだ!公園で女の子と会って、真っ暗になって!眩しくなって…それで…どうなったんだ」

「…随分変な夢を見たみたいね。顔洗ってきたら?」

「まず、誰なんだ、あんた」

「あんた…って、寝ぼけてるにしても笑えない冗談ね」

「冗談じゃない。本気だ」

「…レン?」

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