信じられないことが起こっている。今日もいつもどうり朝起きて、学校に行って、友達としゃべって…いつもどうり始まるはずだった。しかし、違う。わたしのまわりの机や床には赤い液体が飛び散っている。足下には人が二人倒れている。わたしの父と母だ。そして目の前に一人…。拳銃を片手に持ち不気味な笑みを浮かべながら椅子に座っている
「君には本当に悪いと思っているよ。君の生活を壊してしまったことは…ね。君は今いくつかな?」
しかし、わたしは答えない。いや、答えることができないのだ。 「そんなに怖がることはないだろ。まぁしょうがないとは思うけどね。見た感じは中学生ってとこかな。どう?当たってるだろ?」 わたしはうなずいた。男は得意げに笑いながら言った。
「よし、それじゃあ少しおしゃべりでもしようか。死ぬ前に…ね」