こうして、新しい仲間を得た修平だったが、他の大半の男子生徒には断られてしまったので、拓也と一緒に他の部活動生の中から野球をしてもらえる人を探すことにした。
修平「すいません。もし良かったら一緒に野球をしてもらえませんか?」
生徒「ごめん。僕は今の部活が好きなんだ。」
サッカー部、テニス部、ハンドボール部、バスケット部など主要な部活はほとんど回ったが、やはりほとんどの生徒に断られてしまった。次の部活の活動場所へ向かおうとすると、拓也が、4〜5人の生徒を連れて来た。
拓也「お〜い、修平。連れて来たよ。」
修平「凄いな〜。どうしたの。」
拓也「みんな、同じ中学の友達だったから、頼んだらすぐに協力してくれたんだ。」
修平「そうなんだ。ありがとう、みんな。じゃあ、1人ずつ名前を教えてくれない?」
浩二「僕は、江藤浩二です。中学の時は、一応レフトを守ってました。」
健介「僕は、佐藤健介。サードを守ってました。」
哲平「僕は、中川哲平です。キャッチャーを守ってました。」
明「僕は、早川明です。守備は、セカンドを守ってました。」
哲郎「僕は、吉田哲郎です。野球のことは分からないけどよろしくお願いします。」
修平「ありがとう。僕は、山田修平です。一応ピッチャーです。まだ、野球部があるわけじゃないけどこれからよろしくね。」
一同「よろしくお願いします。」
健介「すいません。僕たちも協力したいんですが、今日は帰ってもいいですか。親にも話しておきたいので。」
修平「分かった。いいよ。また、明日ね。」
一同「さようなら。」
そう言うと、みんなは帰って行った。
修平「そういえば、拓也はどこを守ってたの?」
拓也「僕は、ショートだよ。」
修平「そうだったんだ。ということは、後はライトとセンターとファーストを守ってくれる人が必要だね。まあ、ファーストは哲郎君に守ってもらうにしても、ライトとセンターは経験者の人が入部してくれると幸いなんだけどね。」
拓也「う〜ん、どうしようか・・・あ、ごめん。今日は料理当番だったんだ、だから帰ってもいいかな?本当に、ごめんね。」
修平「いいよ、気にしないで。今日は、本当にありがとう。また、明日ね。」
拓也「ありがとう、じゃあまた明日。ライトとセンターを守ってくれる人、見つかるといいね。」
そうして、拓也は帰って行った。