ここはどこだろう…今何をしているのだろう。後悔ばかり頭によぎってしまう…
『なんでやめたんだろう』
俺は今日仕事を辞めた…辞めたという言葉はよくないかもしれない。職場では仲間という関係を築くことができなかった…辞めた今初めて後悔している。俺は、営業を10年間やってきた。成績は人よりそこそこよかった。もうじき係長にもなれたと辞めたときに課長からそうゅうふうに言われたけど遅かった…
辞めたけどやることがない。
ぼんやりとしながら産まれ育った街に帰ってきた。気付くと昔よく友人と釣りにきた河原を歩いてた。この風、この川、この草原は何一つ変わらない。変わったのは俺の心だけかな。あの時は『今日と未来は何も変わらない』と考えていたけれど全く違うものになってしまった。少年の心を忘れて都会にすがり今では友達と呼べる存在もない…同窓会の誘いも仕事と偽って断り続けてきた結果今では誰からも連絡はない…そぅ考えていたら僕の人生なんだったんだろうと涙が出てきてしまった。今更遅い、俺がみんなを疎遠した結果こうなってしまった。
『お〜いお前まさかケンジか?何不審な顔で見てんだよ!忘れたのか俺の顔を…まぁ10年ぶりくらいか?まぁしゃーねーわな!ユウジだよユウジ』
ユウジ…あのユウジか…この河原でよく遊んだあのユウジか…とめどなく涙があふれてきた…10年間の後悔と懐かしさで涙がとまらなかった。ユウジは不思議そうな顔をしながらずっと泣きやむまでそばにいてくれた。俺は嬉しかった本当に嬉しかった。こんな友達が今でもいたことを…
俺はユウジと初めて飲みに行った。たった三時間だったが心が綺麗になる?というより新鮮な気持ちになった。俺はこれから何をしたらいいかまだわからない。
けどどうにかなるだろう…そう考えると何もかもできるきもちになった
『俺は今日死にます…信じていた人に裏切られて…でもほんのちょっとだけど幸せにもなれた ありがとう』
そして俺は死ぬことをえらんだ。そぅケンジに騙されたのだ。久しぶりにあったケンジから企業を起こそうと誘われたのだ。俺は嬉しく今までためてきた貯金全部企業立ち上げのためにだした。けどケンジはその金を持って俺のしらない女とどっかにいっちまった…でもほんの少し幸せを分けてくれたケンジに感謝しつつこの世をさることにした。ありがとうほんとありがとう…