遠矢からの連絡を待った
待っている間は結構ぐちゃぐちゃ考えてた
和也の事、ましろの事を
和也は遠矢の様子からしてまだ大丈夫やと思う
リナの方が問題か…
ましろは…
考えて止めた
「俺らしくない…」
ため息とほぼ同時に吐き捨てる様に言った
物事を考える力がまだあるとは…いや、どんだけ冷めた奴でも考え事くらいたまに、する
けど
今のはちょっとちゃうな
【心配】
俺が無くした感情のひとつ…
「あのちび本間に大丈夫なんかな…」
いや、普通にこれで良かったやろ
そらミョーな関係(?)やし
父親も心配してるはずやからな…
『ましろがいない方がお父さんも楽でしょ?』
ましろの言葉が頭ん中に残ってた
何を言うかあのボケ
『お母さんにも会いたかったし』
…
あいつ…
ヴーッヴーッ!―\r
遠矢からの電話
ピッ
『ごめん!遅なった』
「いや…リナは?」
『うん、ちょっと帰らせた。変な責任感じてかなり落ち込んっるから』
「責任?…和也まだ出てこれんの?おばさんは?」
『う―ん、和也な
今留置所やって』
「は?」
思わず間抜けな声が出た
「和也が?」
『手短に言うけどちょっと長くなるかも』
どっちやねん
言葉ばが喉の先まできて消えた
「分かったから言って」