あなたは『未来から来た』と言う人を信じますか? これは2000年2月14日のバレンタインデーの話。私にはずっと前から好きな人がいた。「佐藤くん!!ずっと前から好きでした‥‥。付き合ってください!」 私はチョコをさしだした。佐藤くん「ごめん…。」 私のバレンタインはおわった‥‥。 学校がおわり受け取ってもらえなかったチョコを見つめながら歩いていると小学生ぐらいの男の子にぶつかった。「これあげるよ!」私は笑いながらその子にチョコをわたした。 この男の子が私の運命を変える人だとは知らずに…。私は気分もすぐれなかったので(やることないし家に帰って寝よ…)などと考えながら歩いていた。 「お姉さん!暇だったら俺と遊ばないっすか!?」 いきなり25歳ぐらいの男性に声をかけられた。 (なによこの人…。) 私「私もうチョコ持ってませんよ。」 男性「いいよ。もうもらってるから。」 私「何それ嫌味!?私忙しいんで。」 男性「そんなこと言わないでちょっとだけ‥‥お願い!」 私「私、暇じゃないんで。」男性「椎名さきさん…」〔!!〕私の名前だった。私「えっ!?何で私の名前!?」 男性「あなたは今日殺されてしまうんです…」 私「!?何言って…」 私の声をさえぎるように彼は一切れの新聞を私に見せた。 彼「あなたは10年後の歴史では今日の午後6時に雪が降り積もった学校の体育館裏で殺されるんです。俺はその歴史を変えるために来たんです。」