今から気の遠くなる程、昔
我ら鬼は人間達から迫害されていた
我らは鬼は昔から悪しき存在として見られてきたが、外見は人間とほとんど変わらないのだ
ただ、角と肌が紅いというだけなのだ
それなのに人間達は我らを意味嫌った
私は人間を怨んだ
しかし、私の母や父は人間を怨んではいけないとよく私に言っていた
私だって怨みたくはない。しかし・・・
まだ、幼き私は父達の言葉がよく理解出来なかった
父達は自分達が鬼である事に誇りをもっている事を
そんなある時、私は鬼の女性が川でごそごそと何かをしているのを見つけた
その女性はどこか淋しげで、とても脆く見えた
私は「何をしてるの?」と質問した
女性は突然現れた私に驚いて、とっさに自分が持っていた物を隠した
私はじーっと女性が隠したものをみた
女性が後ろに隠したのはなんと人間の赤ん坊だった
私は「赤ちゃん・・どうするの」と残酷な質問をした、当日の私にはその状況がどういう事か理解出来ていなかった
女性は少し、涙ぐみながら、私達が住んでいる鬼ケ島特産の特大桃の中身を起用に抜き
赤ん坊をそっと入れて流した
女性は泣いていた
その時は知るよしもなかった
まさかあれのせいであんな事になるとは