鈴木くんはポケットからナイフを取り出した。 『あなたは今日の午後6時に雪の降り積もった体育館裏で殺される。』 私はそのときはじめて彼のことばと彼が未来からきたということを信じた。しかし、おそかった…。 私「鈴木くん。やめてよ…。危ないからそんなの捨てて!」 鈴木くんはナイフの先をこっちに向けて突進してきた。 私「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」 ドン! 私「‥‥‥。」 〔!?〕私の前には未来から来た彼が鈴木くんにさされたたまま立っていた。 彼「…大丈夫ですか?なんとか間に合ったみたいっすね。」 そうゆうと彼は鈴木くんを殴り飛ばして倒れてしまった。 私「ちょっと!?今、救急車呼ぶから。だから死なないで!!」 彼「大丈夫っすよ。あなたが生きているだけで俺は満足なんですから。」 私「どうして!?なんでよ…?なんで今日会ったばっかりの私なんかのためにそんなに…。」 彼「お礼っすよ。10年前にもらったチョコレートの。あのチョコ、本当にうまかったんすよ!」 そう言うと彼は今日、私が小学生ぐらいの男の子にあげたチョコのラッピングを見せた。 私「あの男の子はキミだったの?それでもこんなもののために…」 彼「こんなものなんて言うなよ。あれは俺が初めてもらったチョコだったんだから。」 ピカッ! いきなりあたり一面が真っ白になって警察みたいな人たちがあらわれた。 彼「来たか…。」