「ぅわあああ!!」
俺はすぐに漫画喫茶を出た。
外の暖かい温度に混じりながら、俺の荒い呼吸と冷や汗は止まらなかった。
まさか、こんな外で恐怖を味わうなんて思ってもみなかったからだ。
「…何なんだよ…」
恐怖に追い込まれているのがよく分かった。
ピルルルルル…ピルルルルル
携帯の着信音が静かな外の世界に鳴り響く。
「…!?…」
番号を確認すると
00000000000
という番号からの着信だった。
有り得ない着信だったが、俺は恐る恐る電話に出た。
「…もし…もし?…」
声が震えてうまく言葉が出ない。
「……キャハハハハハハッ…」
女の人の奇妙な甲高い笑い声が、耳に響く!
「うわぁああああッ!?」
俺はびっくりして、携帯を電信柱に打ち付けてしまった。
今の女の人の声は漫画喫茶で聞いた声と同じものだった!
「俺…殺されんの?…」
そんな気がして怖かった。
ピルルルルル…
携帯の着信音がまた鳴り響いた。
だが、俺の携帯からではなく、近くを通りかかった人の携帯からだった。
『何だ?番号が全部0の番号から着信きたし。』
「…!?」
言葉を聞いてゾッとした。
あの女だ…!!
すぐに確信できた。
俺はすぐさまその場を立ち去った。耳を塞ぎながら。