瑞枝「昔話になるわ。祐希、アナタが嫌いな神話的レベルのね?」
少し祐希を茶化すようにしながら軽やかに瑞枝が言う。
祐希「別にそうゆうわけじゃ、ねぇょ…」
瑞枝「あらそぅなの?」
祐希を見下ろしながらフフンと笑った。
怜子「――約2万6千年前、【神都】と呼ばれたここは神の降り立つ場所だった。【神の降臨】ソレは約2万6千年を周期に繰り返されている。
でも、今のアタシ達、つまり現代に生きる人類は神の存在を知らない。
当時の人々から何らかの年代記やら書記はみつかってもいいはず…ソレなのになぜ知らないのか…‥追求調査の結果、アタシ達は信じがたい仮説にいきついた。」
紫穂「仮説?」
瑞枝「えぇ…仮説の段階なのよ…。おそらくは、2万6千年前の人々も、この程度の予測だったとおもわれるわ。」
祐希「で?その仮説ってのは?」
怜子「――それは……
“神が人類を滅ぼした”
…という仮説よ。」
紫穂「!??…ッ」
祐希「…滅ぼし…た…」
“ザッ”
祐希(…「赤」…「空」…「黒ぃ」…「手」…?……)
走馬燈のように、ただ画像が打ち出されて見えた。