TOMODATI?

トンさん  2007-07-14投稿
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「オーイ、サンスン。待ってくれ、君に用があるんだ。」
「俺はお前に用はねぇよ。」「違う。俺、なんかお前を見てスッキリしたよ。」

意外な言葉に僕は立ち止まって、振り向いた。

そこにいたのは、イルスの家来なのだが、どっちかというとパシリに近い存在のシン・チョルスだった。

「仕返しか?」

僕がからかってそう言うと、チョルスは慌てて僕の言葉を否定した。

「違ぇよ。俺って、ほら、その、あれだろ・・・」

多分パシリだということを言いたいのだと思い、僕は頷いた。

「俺って友達いねぇだろ。だから俺と友達になってくれねぇか?」

僕は思わず、ハァ?と言ってしまった。

当の本人は恥ずかしそうに俯き、やっぱりな、という風に僕に背を向けていた。
僕はチョルスの背中に向かって大声で言った。

「別にいいよ。」

信じられないとばかりに振り向いたチョルスの顔は、僕がこれまで見たことがないくらい、とても爽やかな笑顔だった。

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