藤城中がアップを開始する中、一塁側朝山中ベンチではエース、南寿人(ミナミヒサト)がピッチングを始めようとしていた。
【一塁側朝山中ベンチ】
南『相良〜。早くしろよ〜。』
南寿人。身長はやや高め、スラっとしたモデル体型で顔も整ったいわゆる『イケメン』ってやつだ。
そして彼が呼んでいるのは朝山中の捕手、相良有裕(サガラアリヒロ)
非常に身長が高い。とても中学生とは思えない高さだ。
相良『わりぃ?じゃあ始めるか。』
南、相良のバッテリーはピッチングを始めた。
ベンチ前には素振りをする男が二人。
『なぁ、剛介。今日の藤城のピッチャーすごいらしいぜ。』
そういったのは伊野波巧(イノハタクミ)
肌が黒いのが特徴で、ツンツンした髪も特徴と言えるだろう。朝山中のキャプテンだ。
『あ〜〜俺も知ってる〜〜。天堂寺だろ〜〜。なんとか打ちたいなぁ〜〜』
伊野波に答えたは中西剛介(ナカニシゴウスケ)。
伊野波や南とは対照的に体格がよく、悪く言えば『デブ』という言葉があてはまるだろう…
ちなみに眼鏡をかけている。
そして今紹介した4人こそが、朝山中を支える『朝山四天王』なのだ。
数分後、朝山中の監督紺田(コンタ)が選手を集めた。
『スタメン発表するぞ〜!』
朝山中のスタメンはこうだった。
1(遊)伊野波3年
2(三)清和2年
3(投)南3年
4(一)中西3年
5(捕)相良3年
6(右)佐藤3年
7(中)渋谷3年
8(二)本多3年
9(左)遠藤3年
朝山四天王が上位を打つという『いつものオーダー』で朝山中は藤城中と試合に臨む。
藤城中のシートノックも終わり、いよいよ試合が始まる!!
先発は天堂寺VS南
どんな試合になるのだろうか……