七月下旬、さおりは風邪を引いて寝込んでいた。
『こんな時期なのに風邪引きました(^o^;ただ今寝込み中』
何もする事がなく、光太郎にメールする。
『マジで!?熱は?』
すぐに返事が来て
『39.8℃…。さっき立ち上がったら眩暈してドアぶち壊しちゃった(;^_^A』
布団に横たわりながらメールを打つ。
『寝てなきゃダメじゃん!(@_@;)体調良くなったらメールしよ?』
光太郎が気遣ってくれてるのはわかっているけれど何だか孤独で、
『けど、こうちゃんとメールしたい(><)話してると気が紛れるし…』
などと打ってしまった。
甘えてしまう自分に恥ずかしくなりながら、返事をドキドキしながら待つさおり。
『わかった!俺もさおりんとメールしたいし、取り敢えず今から部活だから休憩入ったら又メールするε=┏( ・_・)┛それまで頑張れ、さおりん!』
優しい光太郎、その言葉だけで気持ちが楽になる。
『待ってるよ〜(_´Д`)ノ~~』
それだけ打つと、さおりは携帯を手にしたまま眠りについた。