雨の日の訪問者?

Lime  2007-07-15投稿
閲覧数[770] 良い投票[0] 悪い投票[0]

インターホンを切ろうとする間際にも、女はまだ何かを言ったように思われた。でも、もう関わる気にはなれなかった。


不気味な女だったなと思いながら作業の続きにとりかかると
またインターホンが鳴った。

またか。ため息が出た。
後輩かもしれないがあの女かもしれない。

正直またあの女だったら面倒だな。
そう思って今度は玄関口の覗き穴を見ることにした。
静かにそこまで行って覗いてみる。

そこにいたのは女だった。

クソッしつけーな。知らないって言ってんのに。

ここまで来るとイライラした。

ドアを開けて直接文句を言ってやろうと思い、鍵に手をかけた時、妙なことに気付いた。

あれ・・・?
冷たいな。

足元を見ると、玄関はいつの間にかびしょ濡れになっていて、並べてある靴までもが水に侵されていた。

なんだよ、これ!?

雨漏りなわけがなかった。天井は濡れていなかったのだから。

溢れ出す水はドアの下から漏れ出ていた。

あの女が何かしてんのか?疑わしいのはあの女だった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 Lime 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]
ラメライナーで激カワeye
話題の涙袋効果も


▲ページトップ