雨の日の訪問者?

Lime  2007-07-15投稿
閲覧数[757] 良い投票[0] 悪い投票[0]

あつしの首には。

真新しい引っかき傷がついていた。

先輩?!
どうしたんですか!!

・・・・いや。
なんでもないよ。

自分でもまだ信じられないのだから、あつしには何も言う気にはなれなかった。
オレはまだ止みそうもない雨と無差別なあの女の怨みの念は何か関わり合いがあるのではないかと思ったが、もはやこれ以上首を突っ込む気にはなれなかった。
ただ一つオレが言えることは、このアパートとあの女は関わり合いがあるのではないかということくらいだ。

聞いた話しによると、このアパートの住人達には雨の日にオレと同様の体験をした人がいるということ。

でも、わかったのは結局その程度。


それからオレは次の雨の日を待たずに引っ越した。

今日みたいな雨の日にオレが思い出すのは、

ドウシテコロシタノ?

あの日の恐怖だけだ。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 Lime 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ