あの日 5

光里  2007-07-16投稿
閲覧数[203] 良い投票[0] 悪い投票[0]

どうして人は人を傷つけるんだろう。なんで人を好きになったら周りが見えなくなるんだろう‥

放課後、いつもの公園に涼を呼んだ。

「早紀!どうした?話って」

涼‥ムリして明るく振る舞ってる?

「あのね‥ゥチ‥」
「拓也が好きなの‥だろ?」
え‥
「なんで?」
「俺を誰だと思ってんの!一応早紀の彼氏だよ♪」
「涼‥」
「なんつー顔してるのこの子は!!女の子でしょ!笑顔笑顔♪」
「ごめん‥ごめんね‥」「‥謝んなよ‥早く拓也のとこ行け」

涼の声は震えていた

「‥ぅん‥」 タッ

公園の出口の前、私は足を止めた

「涼ーッ!好きだったよ!!ありがとう」

―‥

早紀はそう言って走り去った。その後ろ姿は涙でにじんでいた。

「涼‥」
「美香?」
「元気出せよ♪」
バシッ
「ってーな‥なんで泣いてんだよ」
「同じだな〜って思って」
「は?」
「拓也にフられちゃった」
笑って言っていたけど目はうるんでいた。
「はは 似た者同士」
俺も笑って言った

その日は切ないぐらい、綺麗な夕日だった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 光里 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
コンタクトのケアが変わる
洗浄1つで視界良好


▲ページトップ