Person of THE fate〜運命の人〜19

じゅりあ  2007-07-16投稿
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(何て返せば良い…?)

光太郎は、テーブルに飲みかけの牛乳を置くと、携帯を片手に悩んでいた。

さおりはどんな返事を求めているのか…。

何度か打ち込んでは違うと思い、打ち直す。

『良かったね。おめでとう。彼氏どんな人?』

別にそんな事、聞きたい訳じゃない。

『私らの五個上だよ。さっき車で送ってくれたんだ』

『へぇ…彼氏、車持ちなんだ。やっぱり男は車持ってる方が良いのかな〜』

そりゃあ、そうだよな。
車持ってる男の方が良いに決まってる…。
そう思うのに、あえて聞く。

正直、ショックだ。
余りに突然過ぎる…。
いつの間に?

以前、話した事があった。
メル友は、彼氏や彼女が出来ると終わってしまうと。

それが嫌だから『私達はずっとメールしようね。お互い、彼氏彼女が出来ても』と、さおりが言っていた事を思い出す。



それで良いのか?



このままで良いのか?


光太郎は頭が混乱して訳がわからなくなっていた。

ただわかった事は、自分が思っていた以上に、いつの間にか、
さおりを好きになっていた事だ。


濡れた髪から雫が落ちて、頬を伝う。

光太郎はそれを拭った。

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