地獄うさぎ

うさぎ  2007-07-16投稿
閲覧数[175] 良い投票[0] 悪い投票[0]

恋愛って独りじゃできない‥誰かが言った言葉。

地獄って暗い?ううん、とても明るいよ。下じゃなくて上を見て。

お月様。
ここが、いわゆる地獄…

僕は番犬ならね番ウサギ。

成仏できない霊を連れて行くのが僕の仕事‥今日も…今日は‥あの女の子か…

「泣いてるの?」
「うん‥」

「なんで…?」
「好きな人に何も言わず死んだの‥せめて伝えたい…」

成仏できない理由は人それぞれ‥願いを一つだけ叶えてあげる力が僕にはある。地獄へ行く約束との引換に…

「一つだけ願い叶えれるよ‥地獄へ行く約束で」

「彼に伝えたい…」
「叶えてあげるよ」
ウサギと女の子は彼を空から探した‥
夕暮れが近づき…。
彼を見つけた‥
女の子のお墓で…

彼は肩を震わせ、お墓の前で女の子の名前を呼びながら泣いてた。

「願い叶えるよ。気持ち伝えておいで」
女の子は、泣きじゃくった。何リットルの涙が流れたのだろう…。

ひとしきり泣き、女の子は言った。

「願い事叶えて」

「うん…」

「彼から私の記憶を消して‥」

うさぎはニッコリ笑った…。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 うさぎ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ