へぶん?

夢見大  2007-07-17投稿
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短い文章は、春香が読むと消えてしまった。そして、紙も消えてしまい、春香の手には何も無くなってしまった。
「何やねんな、これ。気持ち悪っ」
そう吐き捨てて、春香は手を洗った。そして、洗濯かごを持って、拓也のいるリビングに戻った。拓也は、険しい顔で戻ってきた春香を見て、心配そうにこう言った。
「お母ちゃん、大丈夫?お腹痛いん?」
そういう拓也に、春香は頷き、拓也の方を向いて微笑みながら言った。
「大丈夫やで。拓也は優しいな。きっと、天国に連れて行ってもらえるで。お母ちゃん、洗濯物干してくるわな」
拓也は、うん、と頷いて笑った。

そして、その数分後、拓也がテレビを見ているときに、何かの気配を感じた。拓也は、後ろを振り返ったが何もなかった。気のせいだと思って、テレビに目を戻した。しかし、テレビは、砂嵐状態になっていた。拓也は、変やな、と思いながら、チャンネルを変えていったが、全部のチャンネルが砂嵐だった。やがて、砂嵐の中に何か書いてあるのが見えた。
「拓也君、君に体力の付け方を教えてあげよう。まず、ご飯はしっかり三食食べよう。そして、たくさん外で遊ぶ。そして寝る。これで、君の体力は付くよ」
拓也は、テレビの電源を切った。続

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