『ファイトー!』
いつもあの人にかける言葉。
あの人というのは、私の部活の先輩。
その先輩は綺麗な顔をしていてクールなの。
だけど、本当は口が悪くてふざけたりする人。
それに私はひかれたの。
あれは高校1年生の夏 だった。
私が入ってる部活に仲のいい同級生の男子2人と女子1人がいた。
私達4人は、いつも部活が終わった後にサッカーをしたりバレーをしたりして遊んでた。
ある日、いつも通り遊んでたら先輩も遊ぶことになって、結局2時間遊んでたってゆうのが初めての思い出。
そう。私は先輩が好きになっていた。
9月になり、先輩を完璧に意識しだした私は学校ですれ違う度に、段々と挨拶が出来なくなってきた。
部活でも突然話さなくなり先輩はビックリしてた。
でも話したいという気持ちが高まり過ぎて、気が付いたら勝手に先輩の前に居た。
どうしたの?と不思議そうな顔。
思いついた言葉は…
アドレス教えて下さい!!
…だった。
それから毎日のように私はメールを送った。
何日か経った日に告白をした。
先輩は好きな人が居るからごめん。
と、一生懸命謝られた。
私は泣きたいのをグッと堪え、笑顔で…
ありがとう!
と、言ったの。
振り返り、帰る時にはもう涙が流れてた。
それでもめげずに何回もメールしてアタックした。
高校2年生の6月にまた告白した。
でもやっぱり先輩の返事はごめんだった。
7月7日の七夕には、短冊に…
先輩が振り向いてくれますように
…って書いた。
そして先輩に告白をしに行った。
私は珍しく粘った。そして私の今までの想いを全部ぶつけた。
それでも無理だった。
でもこれだけやったから、後悔はしてない。
最後の最後まで真剣に返事を返してくれて嬉しかった。
だた願いは気持ちが一つになってくれる事だった。
今の願いは先輩に幸せになって欲しいなの。
だからここで終止符を打ちます。
今まで保護してたメールも全て消した。
恋愛の画像も全て消した。
そして、今。
着信音を聞く度にあの時を思い出す。
ダイスキだった…って。
その時の携帯は土の中に埋める事にした。
先輩の想い出とともに━━…。