「まじ?また変えたの?すきなひと。えー。」
……ずっとコンプレックスだった…。本気の恋ができなかった…。
「楽しかったねー」
友達と学校帰りにカラオケにいったあと、コンビニによった。外で座って話していると、いきなり声をかけられた。
……ナンパだ………。
そしたらコンビニの定員さんが助けてくれた。
コレがあたしに彼氏がいた理由だった。
初めて本気で恋をした。
毎日コンビニに通った。
勇気を出してメルアドを聞いた。
そして…メールで告った。
でも、幸せな毎日が一瞬で音をたてて崩れ落ちた…。彼には本命の彼女がいたんだ。
相手は彼と同じ高校生…。長くてくるくるに巻かれた髪の毛。大人っぽいメイクそして…ブレザー。
なにもかもがあたしとは…違っていた。
『本気なのはあたしだけだったんだ…。』
おもいっきり泣いた。
泣いて泣いて泣き崩れた。
あなたからいつか別れを告げられるのが怖かった。
だから、別れは自分から、告げたんだ…。
一年たった今、あたしはあなたと同じ高校生になりました。
でも、髪はストレートにしてる。メイクはあまりしてない。
セーラー服はブレザーに
なったけど…。
一年たった今でもあなたに告白したケータイもアドレスも変えてないよ。
告白の返信メールも消してない。
あなたのアドレスも…。
あなたは多分アドレスを変えていると解ってる…。
でも、あなたと過ごした、幸せな日々は忘れたくないんだ……。
{あたしのアドレスは変わってないから……。
辛くて寂しい日はまたメールを送ってね。}