翔磨がちょうど着替え終えた頃に、ピンポーンとベルが鳴った。
「はーい。」
「翔磨クン着替え終わった?早く行こうよ!」
そして、二人とも自転車に乗り、四人の集合場所に向かう。
「あのさ、桃は何で野球やろうって思ったの?」
「私は・・・まぁ何となく・・・かな・・・」
「そんなので大丈夫かよ。」
「ところでさ、スカイヤーズは強いの?」
「お前知らねぇの?この辺じゃ有名だぜ。下手すれば全国的にも。」
「そ、そ、そんなに強いの?」
「・・・・弱い。」
「え?」
「キャプテンが全部で9人集まったって言ってたから来週あたり試合すると思うから。それを見れば分かる」
なんだかんだ喋ってるうちに真也と隆雄に合流し、グラウンドについた。
「キャプテン、連れてきました!」
するとベンチで話していたキャプテンが翔磨(俺)達ところに来た。
「キ、キャプテンの・・・は、原口 夏男です。ヨ、ヨロシク・・・」
キャプテンは人見知りが激しい人だと知ってるチームメイトは面白がってる。
しかし、翔磨(俺)はキャプテンが"出来た人間"だからこそ、人見知りするのだと見抜いている。
新入り二人にチームの説明してると、
「夏男、そろそろ時間だぞ。」
副キャプテンの仁田山 勇気が言った。
「じゃ、並ぼうぜ!」
新入り二人も含めて全員ベンチ前に並んだ。しかし、5年生の新入りは今日は来れないらしい。
新入りがいたので並ぶのに手間を取っていると、キャプテンが、
「さっさガクハイ(学年別入った人順)に並べ!!」
桃と隆雄は驚いたが、俺(翔磨)はキャプテンの公私のけじめ、リーダーシップを尊敬している。
「整列!脱帽!礼!」
全員「お願いします!!!!!」
「着帽!」
そして練習が始まった。
To Be Cotinued