俺は中学2年に進級した。もちろんクラス替えはあった。しかし、うちの学年は2クラスしかなく、半分が1年で同じ奴だった。
そんな中、俺は新しい友達も作らず、ただいつも同じメンバーの高宮たちと喋っていた。
毎日同じ事の繰り返し。学校に行き、友達と喋り、授業受けて、家に帰り、ギャルゲをして寝る。
しかし一通のメールが、そんな無味乾燥な世界を打開することになるとは思わなかった!
「楠木さんのアドレス知ってる?」
中1の時同じクラスで、中2でも同じクラスになった深見健吾からだ。
同じグループでは無かったが深見は友好的性格なので、仲は良かった。
でも、当然俺の中で疑問が浮かぶ。
何で俺に聞くんだ?
俺は女子とは事務的なことしか話さないし。委員長だから回数は多いかもしれないが・・・
しかも、楠木さんは今年から同じクラスになったウチの学校三代美女の一角を担う人ではないか・・・
そんなことを思いつつ返信した。