Person of THE fate〜運命の人〜24

じゅりあ  2007-07-19投稿
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さおりは、リダイヤルと着信履歴を覗いた。

最近の一樹の行動に、引っ掛かるものがあったからだ。

特に気になるような番号はない。
さおりはホッと胸を撫で下ろし、今度は受信メールを開いた。

さおりも知っている一樹の友達からのメールが数件。
その下に、“瞳”と、さおりの知らない女の名前が表示されていた。
日付は昨日になっている。
(友達…?まさか…)

半信半疑で、内容を確認する。

『かず君、今日は楽しかった♪ありがとう(*^_^*)それにわざわざ送ってもらって…。また、飲みに行こうね(ハート)』

(ハート…?)


「さおり?」

一樹が目を覚ました。
さおりはビクッと肩を震わせ、携帯を床に落とす。

電気を付けて、ベットから這い上がる一樹。
「何やってんの?」

さおりは黙り込む。
一樹は落ちている携帯が目につき、拾おうとした。

「瞳って誰…?」

さおりの問い掛けに、『連れの彼女』と答えたが、一樹の手が一瞬止まったのを、さおりは見逃さなかった。

「連れの彼女、車に乗せたんだ…」

「あぁ、送ってくのにな」

「ふぅん…飲みに行ったんだね」

「何?疑ってんの?」

二人の間に張り詰めた空気が流れる。

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