あおいと僕は目的のお店まで少し距離があるので、二人で歩いて行く事にした。
すると、あおいが
「京介さぁ、彼女出来たの?」
と言ってきた。
「いや、いないの知ってるだろ。そんな事聞くなよ。」
「ごめん、ごめん(笑)
いや、何となく思ったんだ。」
僕はさっきのあおいの少し変だった様子が今でも気になり、思い切って聞く事にした。
「あのさぁ、今から僕余計な事聞くよ?」
「ん?何?」
「お前、最近雅治と何かあった?
少し様子が変な気がしてさ」
あおいの表情が少し曇ったのがわかった。
しかし、すぐにいつもの表情に戻り、
「特に何もないよ。
別にいつも通りだよ。」「本当か?
何かあったら些細な事でもいいから言ってくれよ。
正直、お前が様子が変なのが気になってしょうがないんだ。」
すると、いつもの表情だったあおいの顔がだんだん変わっていき、ついに泣き出してしまった。