キミが死んで1年‥‥生きていたら今日で18歳だよね?私やっぱりキミを忘れることなんてできないよ…。 〜1年前〜 正輝「おい!化粧ぐらいしろよなぁ。」私「うるさいなぁ!ほっといてよぉ。」 彼の名前は正輝。私の幼なじみだ。私たちは顔を合わせればいつもケンカばかり…。私にとってそれが当然であたりまえのようになっていた。 ただ、少しずつ変わりはじめたのは私の正輝にたいしての気持ち。ずっと幼なじみのケンカ友達としか思ってなかったのに、気がつけば正輝のことを考えている…。 正輝は県内でも有名な陸上の短距離選手。県内の大会ではいつも優勝。だけど、全国じゃあまり勝てないでいる。 その年のインターハイの県予選でも正輝は優勝した。その次の日の朝だった。私は偶然、正輝と家の前で会った。私はまた何か嫌味でも言ってくるんだろうなぁ…。と思い、言い返すことばを考えていた。すると、正輝は私のほうを真剣な顔でじっと見ている。 私「なっ…何よ!どうせまた悪口でも言うんでしょ!?」 私は正輝と普通に話したいだけなのに。どうして素直になれないんだろぅ。 正輝「俺さ…お前のこと好きなんだ。ずっと前から…。だから、付き合ってほしい。」 私「!?えっ?えぇ!?…急にそんなこと‥‥。」 正輝「わかってる。返事は今じゃなくていいんだ。俺がインターハイでるの知ってるよな。絶対、全国1位の選手になって帰ってくるから…。そのときにもう1度言う。だから、返事はそのときでいい。…まぁ考えといてくれよ!じゃあな!」 正輝は走り去っていった。私は突然の出来事にびっくりした。うれしいとかじゃなくてただ本当にびっくりしたんだ。いつも文句ばかり言い合ってたのに。私のことなんか嫌いなんだと思ってたのに。時間がたつとうれしい気持ちがこみあげてきて涙が流れた。 私はそれからは正輝のことを考えてボォーっとすることが多くなっていた。私がこのときにしっかりしていれば正輝は…。