「おいッ!大丈夫かッ!!」
『ザーザ…うわあぁぁ!!…ガシャーン…』
友達の悲鳴と共に、車の衝突する音が大きく響いた!
「…!?」
俺は直ぐに事故にあったのだと確信した。
「おいッ!!…おいッ!!…大丈夫かッ?」
友達は電話に出なかった。
そして、ずっとザーザーという奇妙な音が鳴り響いていた。
「…くそッ!!何だよ!」
友達の事が心配で仕方がなかった。
その時!!
『ザーザー…ギャァァァ〜…ザー』
さっきの留守電でも聞いたあの、赤ん坊の声が携帯越しに鳴り響いた!!
「うわあぁぁ!?」
俺は慌てて携帯を投げ捨てた。
やっぱり気のせいなんかじゃない!!
アイツ等の仕業だッ!
俺は恐怖で訳が分からなかった。
友達が殺された…
次は……
俺だ……
そう思った。
そして俺は、今あの和室に居る事を完全に忘れていた!
ゾクッ
寒気が走った。
暗い和室を見渡す。
その時。
俺はふと、友達の言っていた事を思い出した。
?遺体をどこかに隠して?
?頭の部分だけが見つからなかった?
何か引っかかった。
……。
そういえば!
思い当たる事があった。
あの押し入れの上のスペースに!!
つづく