私の半生

せい  2007-07-21投稿
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18『さくらあめ』
お祭りの屋台。かき氷やタコ焼きなど全国から沢山の屋台が集まる。
地方にしかない屋台も色々ある。富山には、どんどん焼き、あんばやしなど。私が、大好きでもう一度食べたいのは、さくらあめ。おじいさんが、割り箸に巻いてくれる飴。夫婦で屋台をしていて、隣の屋台では、お婆さんが 花火を売っていた。おじいさんが屋台に出なくなって、お婆さんの屋台もいなくなった。あの飴が無くなってどれくらいたつだろう。20年近いかな。何処にでもある水飴とは違うおじいさんの桜色のさくらあめ。さくらあめは、もう食べる事はできないんだろう。でも毎年祭に行くと探してしまう。自分の大好きな物がなくなると心に隙間が出来きその穴は、傷となる。いくら他の好きな物で埋めても小さな穴は残る。好きになるのは自分では止められないから何回もの好きは沢山の穴があく。穴だらけの心が淋しさの萎縮を始めると騙されてると気付いていても、すがり付いてしまう事もある。もっと大きな穴が開くのが分かっていても。
心がまーるく綺麗だったのはいつまでだろう。

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