1時間がたった、しかし戦局は、今だジェラルド達の方が不利だ
「ジェラルド〜早く〜スワンプマンモス〜なんとか〜してくれ〜」
ルパートが、ふざけているのか、まじめなのか分からない声で、ジェラルドに訴えかけていた
「待て…バリスタがくるまで」
「隊長!!」
後ろから全力でこちらに向かって来る兵士がいた
「隊長…はぁ…はぁ」
「将軍に伝えたか?」
「はい…今、後方でバリスタが発射準備をしています」
ジェラルドの顔つきが明るくなった
「よし…後は私に任せ、君は休んでいろ」
「はい」
そうジェラルドが言い残すと、走ってバリスタの所に行った。
バリスタ陣地
ーギィギィギィー
巨大な弦が音をたてなが引かれていく
「よし!矢をセットしろ。準備し終えたら合図があるまで待て」
隊長らしき人物が指揮をだす
ーゴゴゴー
数人の兵士が重そうにして矢を引きずりながら発射台にセットしていた
その姿を隊長は満足気に見ていた
すると後ろから1人の兵士が、駆け寄ってきた
「隊長」
「ん?どうした?」
「前方から、何者かが走ってきています」
「仕方ない…発射準備している者はそのまま続けろ、他の者は弓を持て」
隊長の号令が届いたらしく弓を持って兵士が並びはじめた
「来るぞ…」
続く