「…失敗だな」
俺は率直におもった。自分の車の助手席に座ってんのは…ギャルでもねぇ、お姉系でもねぇ、ただの地味な女…
「とりあえず 飯食べにいく?」
「…うん」
さっきから?「うん」ばっかじゃねぇか。これじゃ会話になんないし 口にはださずにアクセルにその苛立ちをぶつけおもいっきりふんだ。
この地味女…なつみとであったのは ぶっちゃけサイトだ…
ただなんとなく見てた掲示板に書いてあったなつみのプロフィールにひかれた
あたしはサイトは初めてでなにもわかりません 彼氏をつくろともおもってません。たくさんの人と仲良くなりたいだけなんで よろしくお願いします。
ぱっと見、つまんないヤツじゃないかとおもった でも逆に面白そうだともおもった なにも知らないなら 俺のしたいほうだいじゃないか サイトでヤリまくってる わがまま女よりはましだ そうおもって投稿した。
返事はすぐに来た ほんとに初めてらしく絵文字も顔文字もないそっけないメール。でもなんだかんだで共通点も見つかり、俺が無理やり誘いだした。
モヤモヤした空気をかえるため窓をあけた 結構スピードだしてるからか ビュンビュン風が入ってくる。