俺の名はケン。今日からここ、“懐徒”に配属された新人の銃士だ。
懐徒とは、地底、天空、海、山、その他すべての自然の中に存在する“ケモノ”というバケモノを退治するための機関で、銃士とは、俺のような銃使いのことである。ちなみに俺の愛銃は、昔、“暴れ馬”と呼ばれた俺の親父から貰った二丁拳銃『バノ&フェイ』。
我ながらかなりイカした相棒だ…
「ケン!出動だ!ボケっとしてんな!」
「へーい。すいやせん…」
黒いツヤツヤの髪が魅力的(女目線)なクールな男…この人が俺の兄貴分のヤマザキさん。ちなみに銃士。彼の愛銃はライフルの『レオーネ』。
「ヤマザキさん、最近出動多くないすか?」
「確かになー。ケモノのランクも上がってきてるし…調査が必要かもな。今度リュウさんに頼んでみるか…」
リュウさんとは懐徒の情報屋みたいな存在の人。頭はかなりいいし、情報も確かなんだけど性格がかなりひねくれている。噂では、優秀な剣士らしいが、闘ってるところは見たことは無い。
「着いたぞ。」
「ひどいすね…」
地下鉄の駅だ…
思わず目を覆いたくなるような無惨な状況だった…