願いはきっと叶うよ。(3)

ピース  2007-07-22投稿
閲覧数[309] 良い投票[0] 悪い投票[0]

7月20日に、ミユキのヘルメットと線香にタオル、そしてお菓子のラムネを持ってバイクに乗りミユキのお墓に向かった。

高校を卒業してからずっと乗り続けている。

高速で約2時間、

お墓の近くで花を買い
ミユキのお墓に着いたのは10時を廻っていた。

いつも綺麗に清掃され、敷石に彫られた桜がミユキを思い出させる。

桜が好きで春は毎週の様に各地の花見に行った。

お墓を掃除して、花とラムネをお供えし線香に火をつけ手を合わせた。

夏の日差し、蝉の声、木々を揺らす爽快な風、
時間の流れが緩やかになっている。

ミユキに心の中で話し掛ける。

淋しくないか?

俺は相変わらずミユキを毎日、思い出してる。

今日で七回目の交際記念日ラムネ買ってきたよ。
喜んでくれるかな?

今年もミユキの好きな笑うバイクに乗ってきたよ。

セキュリティーのリモコンのスイッチを入れた。
「グァ、ハッハッハッ〜。グァ、ハッハッハッ〜。」
バイクから、笑いボイスが鳴り響く、

大学時代に車のセキュリティーを改造して組み込んだ。
特製の笑いボイス、他にも色々鳴るが一番笑いボイスがこのアメリカンバイクに似合っている。

ミユキを一番驚かせ、一番好きに成った理由でもある。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ピース 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ