「やっぱりキョウか!しばらく見ないうちに、キレイになったな」
「珍しいなあ。リュウがこんなカワイイ女の子と知り合いだなんて。初めましてオレ、真」
そう言いながら、シンは紳士のようにおじぎをした。「まだ気が付かないのか?キョウの本名は花魁(かかい)京太郎。こう見えてもオトコだぜ」
「嘘だろ。。だって、キョウちゃん、めっちゃ髪長いし、市松人形みたくカワイイじゃん。なあ?」
ベッドサイドに腰掛け、幸太は私の顔を覗き込んだ。「私はリュウと同じ、歌舞伎役者のタマゴです。私の家は代々、女形の家系なんです」