眩しい微笑み・最終話

 2007-07-22投稿
閲覧数[201] 良い投票[0] 悪い投票[0]



僕がミサキさんに想いを伝えてから、ずいぶんたった。
僕はミサキさんの周囲に常に気を払い、彼女の身に危険が及ばないように守ってきた。

そして、今日−−−−−−−−


「じゃあ、こちらへどうぞー」

スタッフの女性に案内され、はいった部屋にいたのは、とてつもなく美しいミサキさんだった。

「ど、どう?」

口わあんぐり開けていた僕にミサキさんが話しかけてきた。

「ミサキさん・・・すごく・・・綺麗です」

あまりにも綺麗すぎて、これしか言えなかった。

「リク!もう敬語はやめてよ!だって私達・・・」

言いかけて、顔を真っ赤にするミサキさん。純白の衣装に真っ赤な顔は、映えていた。

僕は周りに人がいることに構わず、彼女を抱きしめる。

「リ、リクっ!!」


「ミサキ・・・・愛してる・・・」
小さな声でそっと彼女に伝えた。

「うん。私も・・・」





「じゃあ行こうか」
「うん」
純白のドレスに身を包んだ彼女は、眩しく微笑んだ。

相変わらず、彼女の微笑みは眩しい。僕の煙は吹き飛ばされて、澄み切った空になっていた。





「リクー!!」
僕を呼ぶ愛しい人。
空は澄み切っていて、彼女はその下で手を振っている。

そして、もう一人、僕に手を振る大切な宝物。

彼女が眩しく微笑む。
それを見て僕は、ずっとその微笑みを守ろうと、心の中で誓った。

End



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 星 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ