里佳、
俺はお前のこと忘れない。
お前が俺に残してくれた、キラキラとした思い出。
それを胸に、
俺は、
今日も歩くから。
◇
彼女は、交通事故で、つい先日に亡くなった。
道路に飛び出した子供を庇おうとして、身代わりになってしまったのだ。
「稔サン、泣きたいときは泣いたほうがいいっすよ」
俺にそういうのは、
里佳の弟である、琉也。
「あぁ…そうだな……」
何故か俺は、
泣くことが出来なかった。