いつも一人でいる君を僕達はずっと見ていたんだよ。
君はひかりと言う綺麗な名前を持ってたね。
僕はたつま。
彼女はみみ。
君は僕達の名前を笑顔で呼んでくれたね。
すぐに道は分かれてしまったよね。僕たちは君とまた逢えるのを楽しみにしてたよ…。
六年後に再会した君はただ、ただ、明日の死を願ってたね…
僕達を見ないその瞳は…明日の死だけを見ていたね。手首には無数の傷跡。首には紐の跡が。
暑い夏が来ても、寒い冬が来ても、君は繰り返してた。
何も映さない君の瞳。両親が殺されいじめに合い親戚に捨てられた君。家とは呼べない倉庫に住む君。
幼い僕達は傷を治すだけ…
泣いてしまう僕。一生懸命笑う彼女。
僕達は決めた。
?いつか君の瞳に光をいれる事。
?君を守る事。
?君に教える事。?…死なせない事。
?一生、君の側にいる事
同情なんかじゃない。
誰に批判されようが構わない…
ただ僕達は君を愛してるんだ。
愛する君。
僕達を見ない君。そんな君すら愛してるよ。
女の子みたいな君。喋らない君。
そんな君すら愛してるよ。