「よし…かまえろ」
ーギィー
辺りに弦が、しなる音が響いた
「放てー」
ーヒュン!ヒュン!ー何十かの矢がジェラルドめがけ飛んで来る
「だぁ〜!!クソ」
声を荒げながらとっさに、近くにあった岩影に隠れた
ーバシバシー
岩に当たる矢の音が聞こえた
ー………ー
音が止んだ
「もぉいいかい?」
ジェラルドがおちゃらけた感じでいった
ージャキ、ジャキー
剣をかまえた兵士達がジェラルドを囲んでいた
「はは…勘弁して」
ジェラルドが苦笑いした
すると1人の男が前に進みでてきた
「私はこの部隊の隊長、バルジ中佐だ。貴様は?」
「ヒロニデン王国所属重歩兵部隊長、ジェラルド大佐、これで満足ですかな?バルジ中佐殿?」
ーザザー
全員が後退りして頭を下げた
「すいませんでした!」
「かまわんさ…でバリスタの方は?」
「できてます」
「よし…ここからだと…」
ジェラルドは目を細めて前方を見た
「なんとか、肉眼でスワンプマンモスを捕らえるな」
「いかがしました?」
バルジがたずねる
「今からスワンプマンモスに最低でも5本、矢を当ててもらう。できるか?」
「はっ!やってみせます」
バルジは答えた
「では任せる」
そう言い残すとまたジェラルドは走りだし、前線に向かっていった「あの方も大変だな」
続く