片想い・13(ごめん)

結姫  2007-07-25投稿
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目を閉じても、光がチカチカ見えているのがわかる。



大西君はズルい。
いつも私ばっかりドキドキしてる・・・。




「・・・いっつも寝る前にこれ見てんねんか。キレェやし、何か落ち着くねん」


「・・・気持ち、なんかわかるよ!うちも今すごい落ち着く・・・」




大西君の顔に星がうつって流れてる。

取れそう〜っと思って手を伸ばした。
でも大西君の顔に触れなかった。というか、触れることができなかった。








目が合う度にドキドキした。



その度にズルいと思った。



けど・・・・





今は違う。


ドキドキするけど、何か違う。


彼の目に・・・吸い込まれそぉ・・・









「んっ・・・!」



伸ばした手を掴まれ、そのまま抱きしめられた。

びっくりする間もなく、大西君に・・・








キスされた。。。




「・・・んんっ!あのっ、まっ・・・待っ――っ!!」

そのままベッドに押し倒された。彼の舌が入ってくる。訳がわからないでいると、そのままカーディガンを脱がされ・・・



「――っおおにっ・・・くんっ。あっ、んっ・・!あのっ・・・な、なんで・・・」



何も話してくれない。私が知らない大西君がそこにいた。抵抗しようにも力が強くて到底無理だった。



大西君の手がズボンのボタンに触れた瞬間、涙が出た。


こんなの全然嬉しくないっっ。大西君じゃないっ。





抵抗する力もなくなり、目をつぶって泣いていると、いつの間にか大西君の手が止まっていた。



「・・・あっ・・。ごめん!!!俺っ・・・」


よかった・・・いつもの大西君だ。



「・・・ぅうん。大丈夫。びっくりしちゃった・・・」



「ごめん、ホンマ。・・・どうかしてた。送るよ。」

「え?」

「・・・送る」





「・・・・うん」










続く








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