微かな眩しさを感じ、俺は目を覚ました。
もうすっかり太陽は上りきっていて、カーテンを閉め忘れた窓から燦々と光が射し込んでくる。
寝起きでぼんやりする頭―――まっさきに思ったのは……。
「ユカリっ…!」
慌てて確認―――するまでもなく、ユカリは俺の腕の中にいた。
朝日に照らされた白い肌、穏やかな寝息、俺の胸に顔をうずめて眠るユカリ。
一緒に朝を迎えたのは初めてだ。
昨日は、絶対に帰したくなくて……
離れたくなくて………
ずっと抱き締めてた。
自分の中のルールを曲げて、何も言わず応えてくれたユカリ。
今俺に抱きついてる、小さくて柔らかくてあったかいユカリ。
なんか、こんな目覚めって今までなかった。
言いようが無いほどの充実感っつーか安心感っつーか。
よくわかんねぇけど、ギューって胸が締め付けられるのに…苦痛じゃない。
でもじっとしてられなくて、ユカリを強く抱き締めた。
「んっ……。」
「あ…わりぃ。起こした?」
慌てて腕の力を抜いて見下ろす。
ユカリはゆっくり瞼を開いた。
眩しさに目を細め、しばらくぼんやりしてから顔を上げる。
なんか……可愛いんだけどっ!
いつも凛としてるユカリ。
でも今はすげぇ子供みたい。