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るぅ  2007-07-25投稿
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まじまじと俺の顔を見つめるユカリ。

そのまま見つめ合っていたらやっと覚醒したのか、不意にユカリが微笑んだ。


「リョウ……おはよぅ。」


ユカリの口から初めて聞いた言葉。


まるで魔法みたぃに俺を笑顔にさせる。


「……おはよ…。」

「今何時?」

「あ?え〜っと……11時。」

「えっ!もうそんな時間!?」

慌てて起きようとしたユカリ。

でも俺の腕が邪魔でうまく動けないみたい。

「リョウ!離して!」

もがくユカリを更に押さえつける。



時間なんてどーでもいいじゃん。

もう少し…
このままでいたい……。

「離して!」

「ぃや。」

俺はユカリを抱き枕みたいに抱え込み、完全に捕まえた。

「リョウ〜。」

「もぅちょっとだけ……。」

「寝ぼけてるの?」


寝ぼけてなんかない。

ただ素直になっただけ。



本当は




いつもこうしたかったんだ。




ユカリが帰ったあとの薄暗い部屋は冷たくて、寂しくて、大嫌いだった。



でも一言が言えなくて、この手が動かなくて………




「もぅちょっとこのまま。」

「甘えん坊…。」

腕の中で呟くユカリ。

もぞもぞしたかと思うと、俺の背中に腕を回して抱きついてきた。

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