フェイク

downpour  2007-07-27投稿
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夜となれば風も冷たく、僕は少し早足で先輩の家へと向かった。
突然僕が行ったら驚くかな?…そんなことを考えながら先輩のマンションへと着いた。
チャイムを押そうとした刹那、直ぐ様異変に気付いた。
中から叫び声が聞こえる?
「先輩大丈夫ですか!どうしたんですか?」ドアを叩きながら僕は叫んだ。
「!その声…田之上か!」
「何かあったんですか?入りますよ」
「まて、そこで止まれ!」
鍵のかかっていないドアを開け、玄関を二、三歩進んだところで僕は止められた。数メートル先にはリビングへと通じるドアがあり、どうやらそこで何かが起こっているらしい。
「アァー!ウゥ……」
「!先輩、何があったんです本当に?」「ふぅ……つい十分前に突然、高崎が押し寄せて来たんだ、ほら、お前と同じクラスだった。チャイムがなり玄関を開けたら狂ったように金返せ!と…そして今俺は包丁をつきつけられている……だから入ってくるな田之上!、高崎は狂ってる」
「ウゥ!…」
時間にしてはわからなかったが、硬直状態が続いていた。僕はそっと友人にメールをして警察を呼んでいた。
「田之上!これは俺と高崎との問題だ。やはりお前はもう帰れ!」ウ〜ウ〜…「警察か!田之上お前が呼んだのか?」
「はい、友人にメールで頼んで、やっと来たか…でも先輩これで助かりましたよ」「……こうなったら……アッ!何をする高崎!うゎ!…」
「…先輩…まさか今ので誤って高崎を殺してしまったということにするんじゃ?」
「えっ!…なぜ」
「…先輩、今日僕午前中高崎から相談されてたんですよ、先輩に呼び出されて恐いって…金を返してくれないって……高崎の声は苦しんでるうめき声にしか聞こえなかった。もう最初の時点で高崎は…でも警察が来るまで僕は何も出来なかった…」
「クソ…押し寄せて来たときにもみ合って包丁が刺さった。と言えばよかった…。」
「…先輩、まず押し寄せて来る人って靴揃えますかね?……」



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