クロスリング

ぱーる  2007-07-27投稿
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「これは…なんだ」

「エレスタに決まってるじゃない。あなた本当にバルカニア国民なの?」

「多分な」

…違うけど




ハルと一緒に来たのは、駅のような場所。

しかしそこに有ったのは電車でなければ、バスでもない。

電車を簡易化したような、ただの箱のような物体。

レールも電線も、タイヤもない、動きそうにない乗り物。

特徴的なのは、エレスタと言うらしいその乗り物の部分だけ、天井が無いこと。


その箱は乗客を乗せると、プロペラも無いのに、ヘリコプターのように垂直に上昇。

そして空高く上がると、横に進み、大空に飛びたっていった。


「……………」

あまりの非常識な乗り物を理解出来ず、呆然と立ち尽くす。

「さ、乗るわよ」

「ま、待て!そんな軽い気持ちでこんなの乗れるか!
…や、やめろ押すな!」

「レスニア城行きのエレスタは少ないのよ!?早くしなさい!」

「だからって引っ張るな!
まだ心の準備がぁ…!」

強引にエレスタに押し込まれそうになり、必死に抵抗する。が、これだけの人の前で、だだをこねるているのも恥ずかしい。

やむなく、覚悟を決め謎の箱に乗り込むことにした



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