ヴァンス｢おい、起きろよ、ライク!!｣
ライク｢なんだよぅヴァンス兄ぃ、今日は労働休みだろ｣
ヴァンス｢何言ってんだ!今日はお前の初めてのクエストだろ!!｣
俺はライク、この村では12歳からクエストに出られる。そしてこのうるさいのが15歳のヴァンス兄ぃだ、14のときにガルノドンとか言う大型のドラゴンを倒してこの地方ではまあまあ有名なハンターだ。俺とヴァンスは幼い頃に二人とも両親を亡くし、血は繋がっていないが、同じ部屋に二人で暮らしている。
ライク｢あっ!!ヤッベー!今何時だ!!｣
ヴァンス｢八時だ｣
ライク｢後３０分しかねーじゃん!!何でもっと早く起こしてくれねーんだよ!!!｣
ヴァンス｢何で俺なんだよ…｣
ライク｢はー…、間に合ったぁ｣
アルド｢おせーぞ馬鹿が｣
ライク｢なんだよ、しょーがねーだろ!!｣
アルドは同い年で、なんかうざいんだよなぁ。
ルリラ｢二人ともやめなよ！今日は大切な日でしょ!｣
彼女はルリラ、俺の幼馴染みで、気が強く、アルドでも言い負かされる時がある。
ライク｢うるせー!お前にはカンケーねーだろ!!｣
ルリラ｢あら、ひっどーい!!じゃあ、あんたがこの前宿舎のガラス割ったこと、村長に言いつけてやる!!
ライク｢うっ…｣
アルド｢フン…女にいい負かされてやがる｣
ルリラ｢アルドはうるさい!!カンケーないでしょ!｣
アルド｢カンケーないのはそっちだと思うがな…｣
ルリラ｢何よ、この前村長のかつら盗んだのあんたなんでしょ!!｣
アルド｢な…なぜそれを…｣
ライク｢ププ…お前も最近ハゲてきたってか？｣
ルリラ｢ブッ！｣
アルド｢うるさいっ!｣
村長｢やれやれ、また喧嘩しとんのか、もう12歳なんじゃからしっかりしなさい｣
ライク｢そうだよ、アルド｣
アルド｢お前がだろ、豚やろう｣
ライク｢何だよ!｣
アルド｢意味わからんのか、やっぱ豚だな｣
ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ…
村長｢はあ…、気の強さだけは十分か…｣
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