5月12日―――\r
『ぎゃあぁ!!!!!!!!』
「あぁ!!!!!!!!」
教室に悲鳴が。
私は……谷野くんのカバンにイチゴミルクソーダをこぼしてしまった。
『ごっ………ごめんねっ!!!!』
一生懸命ふいたけど、イチゴミルクソーダは手強かった。
教室内はイチゴミルクソーダの匂いがプンプンしてた。
もちろん、谷野くんのカバンも……………
『本当にごめんねっ!!カバン……まだ新しいのに。』
それなのに彼は、
「いいって♪気にしないで☆吉川ってホントおっちょこちょいだなぁ(笑)」
って、またあのくしゃくしゃ笑顔で、答えてくれた。
その日の夜から、私たちは毎日のようにメールするようになった。
なぜだか分からないけど、学校でも2人で話すことが多くなった。
谷野くんといるとすっごく楽しくて、自分を作らないでいられた。
【ありのままの自分】でいられた。
でも、全く恋愛感情はなかったの。少しも。