ただ、愛してるlove.4

きてぃ  2007-07-29投稿
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「あぁ〜プリンス来てるらしいね〜」


なに?プリンスって。

「なにそれ?人?」

かなり適当に質問。


「えぇー!それ冗談?まじで知らないのぉ?!3年のあのプリンスだよぉ〜!?」


知らないから聞いてんの。
あのプリンスって言われてもどのプリンスだよ。


「だーかーらー!斉藤勇樹先輩だよぉ!さ・い・と・う・ゆ・う・き!!」

かなり強調しながら人差し指を立てて必死に伝える友香。

てか、さいとうゆうきとかありきたりじゃない?
顔見る前に名前聞いただけで、プリンスのオーラ0なんですけど。

「ぁ〜桜も知ってる〜。」

世間知らずな桜も知ってんの〜?

「だれ?そんなにすごい人?」

もう一回聞いてみた。

「あ〜桜のお父さんとプリンスのお父さんって仲いいっけ?」

さりげともって詳しい。


「うん。なんかお父さんの会社の取引先で、昔からの仲みたい。桜は、息子さん見たことないけど、名前ならいっぱい聞くよ。」

ケータイについてるくまのマスコットをいじりながら桜が答えた。

両手をパチンって叩きながら友香が言う。

「そぉっかぁ〜!桜って思えばちょぉお嬢様なんだよねぇ〜?!」


へ?桜ってお嬢様..?
そいえば、桜って家の話全然しないからわかんなかった。

「ち、ちがうよ、お嬢様じゃないよ、普通の人だよ」


「でも桜のお父さんって海外でもすごい有名なんでしょ?いいな〜お金持ち」
ともがため息。


「ち、ちがう…お金だけあれば幸せではないんだよ…?桜そんな幸せじゃないし…」

笑ってたけど、いつもの桜じゃなかった。
あたしは、一瞬だけ悲しそうな表情をした桜を見逃さなかった。

「で?なんだっけ?ゆ、友香はそのプリンス見たことあるの?」

桜は必死に元の話題に戻そうとした。

そう、何かに触れないように、逃げるように、必死に..



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