缶かん

葉っぱ  2007-07-31投稿
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額からでた汗を拭う暇もなく、
すぐさま空き缶の当たった女の子の元にいった。

「すみません!大丈夫ですか?」

「いたいわねーなにすんのよ」

一瞬で顔が赤くなった。

かわいい。まさに美少女。
さらっさらな長い赤みのさした髪、すらっとした白い足、キリっとした大きい眼。
とくに眼は見てるだけで吸い込まれそうだ……

「こんな娘が彼女だったらな……」

「はっ?アンタなにいってるの?
……あれ?あんた……」

いきなり美少女が俺の顔やら体やらをじろじろ見てきた。
しかし見ればミルホドかわいい。かわいすぎる。しかしやたら見てくるなこいつもしかして俺に惚れたのか?

美少女はかわいくはにかみながら口を開けてこう言った。

「あんたモテないでしょ!?」

「はっ?」

「だ〜か〜ら。モテないでしょ?って聞いてるの」

かわいい顔とは裏側になんつー毒舌。

「さっきーこんな娘が彼女ならって言ったわよね?」

「え、あっうん」

なに正直に言ってんだおれ……

「いいわよ。付き合ってあげる。」

「はっ?」

「ただし。あくまでも『仮』だから
私があんたをモテる男にするまでの間」

「は?」



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