額からでた汗を拭う暇もなく、
すぐさま空き缶の当たった女の子の元にいった。
「すみません!大丈夫ですか?」
「いたいわねーなにすんのよ」
一瞬で顔が赤くなった。
かわいい。まさに美少女。
さらっさらな長い赤みのさした髪、すらっとした白い足、キリっとした大きい眼。
とくに眼は見てるだけで吸い込まれそうだ……
「こんな娘が彼女だったらな……」
「はっ?アンタなにいってるの?
……あれ?あんた……」
いきなり美少女が俺の顔やら体やらをじろじろ見てきた。
しかし見ればミルホドかわいい。かわいすぎる。しかしやたら見てくるなこいつもしかして俺に惚れたのか?
美少女はかわいくはにかみながら口を開けてこう言った。
「あんたモテないでしょ!?」
「はっ?」
「だ〜か〜ら。モテないでしょ?って聞いてるの」
かわいい顔とは裏側になんつー毒舌。
「さっきーこんな娘が彼女ならって言ったわよね?」
「え、あっうん」
なに正直に言ってんだおれ……
「いいわよ。付き合ってあげる。」
「はっ?」
「ただし。あくまでも『仮』だから
私があんたをモテる男にするまでの間」
「は?」