まだ俺は
あの頃から1歩も
歩きだせていない。
2003年8月。
俺は最愛の里美と
夏祭リに出かけた。
『里美ー?!早くせんと花火始まんでー』
「ああー?ちょっと待ってよー?」
BURRN!
『ほら始まってもたやん?俺先行って場所探してくるわ!!里美も早く来いよー』
「わかったー?ごめんね」
おせーな……
里美まだかなー
電話するか?!!
プルルルルル〜…
この電話を留守番サービスに…
なんで
留守番サービスに行くねん
その後何回も
連絡したけど電話に
出なかったので
里美の家に連絡してみた
『もしもし直哉です。』
「あらっ!直哉くん?お久しぶりー」
『おばさん。お久しぶりです。あのー…里美さんもううち出ました?』
「もうとっくに出たわよ?………まさか会えてないの?」
『ッッ!!すいません。また電話します』
どこ行ったんだよ……
なんで
俺あの時先に来ちゃったんだよ……
俺は心辺りのあるところを全部探し回った
里美の姿は……
ない
警察にも連絡を入れて里美のお母さんにも連絡をした
里美里美里美里美里美里美里美里美里美里美里美
……………………………
もう会えないのかよ
なんでいなくなるんだよ
なんで隣にいないんだよ
なんで……
なんで……
なんで……
祭が終わっても
1週間たっても
2週間たっても…
3週間たっても…
1年たっても…
里美は見つからなかった
2007年
俺はまだ里美を
想い続けている。
会える事を信じて待っている……
里美はまた
俺の元に帰ってくる