無気力少年A?

たぁ  2007-07-31投稿
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「我が名はヘパイストス」
全身を覆う大きなマント
目の部分しか空いていない仮面
180cmくらいの長身

「あっ」
「汝名は?」

空気が恐ろしい

「名は?」
「…永(えい)。加山永だ」
それ以上におもしろい

「では契約しよう。我の主よ」

ヘパイストスの手が永の頬にのる
…冷たい…
冷た過ぎて火傷しそうだ

「ちょっと待てよ」
「何だ?」
「これから契約するのに顔も見せないのか?」

ヘパイストスの手を振り払い立ち上がる
ニヤニヤしてるのがバレないように、後ろを向いてペットボトルに入っていた紅茶を飲みきる

「…それは……無理だ」
「何故?」

後ろを向き続ける

「醜いからだ」
「醜いねぇ……」
「12神の中で一番醜い」
「ふーん。…12神?神?」
ヘパイストスの方を向きなおした
神?
神…


おもしろい
実におもしろい
とうとう俺は笑いを堪えきれずに吹き出した

「あはッッあひ」

最高じゃないか
最高の暇潰しだ

「ヘパイストス!!契約しよう」
「仮面は?」
「後で見るよ」






我汝と契約す
我の名はヘパイストス
火を司る神である
ギリシャの民の名の元に生まれしこの命
汝のたがために使おう

CONTRACT



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